メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームとは
生活習慣病とよばれている主な疾患に「肥満症」、「高血圧症」、「糖尿病」、「脂質異常症(高脂血症)」などがあります。
これらの疾患は個々の原因で発症するというよりも、肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(おなかまわりの脂肪)が犯人であると考えられています。内臓脂肪蓄積により、さまざまな病気が引き起こされた状態を『メタボリックシンドローム』とよび、注目されています。
メタボリックシンドロームの診断基準
(1)に加え、以下の(2)~(4)のうち2項目以上に該当すると、メタボリックシンドロームと診断されます。
※ メタボリックシンドローム判定で、2つ以上の項目に該当している場合は「基準該当」、1つの項目に該当している場合は「予備群該当」となります。
※糖尿病、脂質異常症、高血圧症で薬剤治療を受けている場合はそれぞれの項目に当てはまります。
メタボリックシンドロームをそのままにしておくと・・・
メタボリックシンドロームは動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病などを発症する危険を高めます。また、喫煙が加わるとさらに危険が高まります。
生活習慣改善ポイント
- 日常生活の中でこまめに身体を動かして、消費エネルギーを増やしましょう。ウォーキングのような有酸素運動は内臓脂肪減少に効果的です。
- 食事は1日3食きちんと食べ、間食を控えましょう。「主食」「副菜」「主菜」を揃えると、多くの食材を摂ることができます。食事の最初に野菜、海草、きのこなどの食物繊維を食べることや、ゆっくりよく噛むことで満腹感が得られ、食べすぎを防ぐことができます。
- たばこは動脈硬化促進、呼吸器の病気やがんの危険性が高いなど、健康に影響をもたらします。また、家族や周囲の人々の受動喫煙による健康被害を及ぼします。健康な生活をすごすために禁煙をしましょう。